第43回青年の船「とうかい号」 > 基本方針・スローガン
本部長 橋本尚史
日本を含めた7カ国を対象とした国の調査から日本の多くの若者は高い規範意識を持ちながらも自分に自信を持てず社会のために行動を起こせていないという結果がでています。少子高齢化、人口減少、福島の原発事故など世界のどの国も経験したことのない多くの課題を抱える今だからこそ、私たちに一番必要とされているのは結果を恐れず自分の個性を発揮して社会に貢献していこうとする勇気だと考えます。一人ひとりが自分の個性を発揮して、周りの人を生かし、他者に貢献することで自分だけでなく関わる人にも勇気を与えられる存在になることで未来を変える原動力になっていくのです。
第43回JC青年の船「とうかい号」では、8日間の洋上研修を通して未来を変えるにはまずは自分を変えなければならないこと、そして誰もが自らを変える力を持っていることに気づいて頂くことで自分らしく生きる勇気を持ってもらいます。そのために重要な3つの考え方、自己受容(ありのままの自分を受け入れること)、他者信頼(共同体を構成する人々を仲間と認め信頼すること)、他者貢献(共同体を構成する仲間のために貢献すること)について伝えていきます。同時に、日本人の歩んできた歴史や日本人の価値観を語り継いでいく大切さを知ることで、「個」と「公」の調和こそが日本人の誇れる価値観であり、日本人の「心」として自分たちにも受け継がれていることを伝えます。また、寄港地では研修での学びを深めるため現地の人との交流を通して日本との文化や価値観の違いや日本人に対する評価を聞くことで、改めて日本人として大切にしていくべき価値観は何かを再認識して頂きます。
下船後に、自分らしく生きる勇気と日本人の大切にしてきた「心」を手にした乗船者の皆さんが、自分だけでなく周りの人たちに勇気を与える存在となれば、人々がつながりを感じ、お互いの個性を生かし合いながら助け合うことで一人ひとりが自分の価値を実感できる未来へと変えていけると確信しています。